本文
森林資源に恵まれた日本列島では、縄文時代以来さまざまな形で木材資源を生活に利用してきました。とくに、鎌倉時代から室町時代の中世と呼ばれる時代は、木材加工技術の変革期であり、その変革は人々の生活や産業、そして社会に大きな影響を及ぼしました。この講座では、日本中世における木材加工技術の変革と、それが社会に及ぼした影響を、中世遺跡の出土資料から明らかにします。
第1回:「木材加工の革命―大鋸の出現―」 講師?地域創生学部 教授 鈴木康之
日本列島においては古墳時代頃に鋸が出現しますが、それが製材に利用されることはありませんでした。中世に出現する製材用の鋸である大鋸(おが)が、木材加工技術の体系のみならず、社会を大きく変えることになりました。
第2回:「桶?樽の変遷と加工技術」 講師?同上
桶?樽は、日本の伝統的な円筒型の木製容器です。この桶?樽の変遷の背景に、木材加工技術の変革があったことを、中世遺跡出土資料から明らかにしていきます。
こちらのチラシもご覧ください。→チラシ「出土資料にみる日本中世の木材加工技術」 [PDFファイル/1.68MB]
第1回:11月27日(月曜日)
第2回:12月4日(月曜日)
時間:10時30分~12時
宇品公民館 4階 研修室1(広島市南区宇品御幸4丁目1番2号)
地域の歴史や技術の変遷に関心をもつ方
※ただし,全2回参加可能な方
25名(要事前申し込み?先着順)
無料
11月1日 水曜日 から受付開始です。
宇品公民館へ来館または電話(Tel 082-253-2529)でお申し込みください。